Tattoo/タトゥー、刺青を彫るという事は、皮膚に針で連続的な点状の傷をつける事です。
現在の医学はで傷口のケアにはモイストヒーリングと呼ばれる湿潤療法が良いと言われています。
傷口から出てくる透明な液体「体液(滲出液)」が細胞の成長や再生を促す「キズを治す成分」を含み、その体液を保湿により保つことでなめらかな表皮を早く再生させることができると言われています。
具体的な保湿方法は、ワセリンやアフタータトゥークリーム等の軟膏を1日に複数回塗布することです。
注意点としては、抗生物質入りの軟膏は多用しないでください。
抗生物質は雑菌を殺すと同時に、傷を治すのに必要な常在菌や細胞まで殺してしまいます。
人間の体には、自分自身で傷を治そうという力が備わっていますので、本当に化膿をしてしまった場合を除いて抗生物質は原則不要です。
*以下、個人差があるのであくまで目安にしてください。
【2日目】タトゥー・刺青/tattoo・irezumi傷口の経過
【2日目】まだ赤みを帯びていて触ると痛い状態です。汗をかいたり、圧迫しないように注意してください。
清潔第一で過ごしてください。
【3日目】タトゥー・刺青/tattoo・irezumi傷口の経過
【3日目】表面が少しだけ乾いてきて、場所によってシワになってきます。皮膚は伸縮しますが、かさぶたは伸縮しませんので、皮膚の動きのある部分はシワになります。まだ触ると痛いはずです。
入浴時などタオルを強く当てたりすると、かさぶたが取れてしまいますので、注意が必要です。洋服を着たり脱いだりする際も慎重に行いましょう。
【4日目】タトゥー・刺青/tattoo・irezumi傷口の経過
【4日目】かさぶたが乾燥してきます。ぼかしの場合、色の淡い部分は早く治り、色の濃い部分は比較的ゆっくり治ります。カラーや黒つぶしの場合は、かさぶたが厚くなる場合がほとんどです。関節部分は特に注意が必要となります。
割って血が出ると色抜けします。強く皮膚を引っ張ったり、ぶつけたりすると簡単に割れてしまいますので、軟膏を塗り保湿しておくと、かさぶたが突っ張らず楽です。
お風呂上がりにかさぶたが突っ張った感じがします。
【5日目】タトゥー・刺青/tattoo・irezumi傷口の経過
【5日目】かさぶたが少しづつはがれ始めます。
軟膏は塗って治すという目的ではなく、かさぶたが割れないように保湿という意味合いで塗ります。血行の良くなるお風呂上りや新陳代謝の高まる就寝前に塗ると効果的です。かさぶたに引っ掛けないように、トントンと軽くたたくような感じで、塗り過ぎずに薄く塗ってください。
【6日目】タトゥー・刺青/tattoo・irezumi傷口の経過
【6日目】関節に近いところは最後までかさぶたが残りやすくなります。無理に剥がしたりせずに気長に治しましょう。通常1週間〜10日前後でかさぶたが取れます。
かゆみを伴う場合がありますが、ぼりぼり掻かないでください。かさぶたが取れた後の皮膚は少しテカテカして薄く、外部からの刺激に非常に弱い状態です。ちょっとした事で傷になりますので、慎重に大切に扱ってください。
かさぶたが取れてしまえば、お風呂で軽く洗っても大丈夫です。
皮膚や色が完全に落ち着くまでには2〜3週間かかります。
治癒日数は、施術部位や彫り方、デザインにより異なりますので参考程度にご覧ください。
完成後の突きなおし(タッチアップ)も遠慮なくお申し付けください。また、気になる点などございましたらお気軽にご相談ください。